タイ政府は、ロングステイビザに関する基準を2024年9月に見直しすると発表しました。
タイ首相府の報道官は2024年5月28日付で、現在の景気低迷を受けて「観光収入」を2024年末までに3兆バーツまで増やすことを目的に「ビザ免除対象国を現在の57か国から93か国に拡大」すると伝えています。
これは、タイでの仕事を目的として長期滞在する「ワーケーション」を希望する外国人に適した新しいタイプのDTV(ビザ)を新設することで、タイに訪れる人を増やして観光収入の増大を目指す目的があります。
また、日本人からみた場合、フリーランスで働く人などにとって、タイに移住しながら生活がしやすくなることが考えられます。本記事では、新しいタイのDTVビザの条件などを中心に解説致します。
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タイの短期ビザの対象国が拡大!タイランドエリート不要!
タイにビザなしで入国する場合、日本人の滞在可能期間は現在30日間ですが、2024年6月1日から60日間に延長されます。
そして新たに、外国人向けのビザカテゴリー、DTV「デスティネーション・タイランド・ビザ」が登場します。
DTVはタイ目的地ビザとされ、「180日間の期間内であればタイに長期滞在ができる」ようになります。
▼DTVビザの資格には以下の要件がある
【対象者】
熟練外国人人材、デジタルノマド、フリーランサー、ムエタイ習得、料理、医療、芸術、音楽イベントなどに従事する人など。
【年齢】
20歳以上
【条件】
50万バーツ以上の資産証明または保証が必要。
または、登録企業での有効な雇用を証明するものが必要。
【有効期間】
5年間
【滞在期間】
1回の入国につき最大180日滞在が可能
(10,000バーツで、さらに180日滞在可能の延長が1回のみ行える)
デジタルノマドが対象ということは、ブロガーやライターも対象であると考えられるため、タイと日本の2拠点生活をしながら仕事をするということも可能と思われます。
日本に関係する主な措置内容
▼DTVビザ発給にあたって
①滞在可能日数
DTVビザで180日間の滞在が可能。
・料金は10,000バーツ(約4.2万円)で5年間有効
・追加料金10,000バーツで、180日滞在期間の延長が可能
・DTVビザは5年間の中で180日滞在できるという意味
・追加料金を払えば、MAX360日間滞在可能
②短期ビザ対象国が拡大
観光、ビジネス、短期就労の目的でタイに最大60日間の滞在できる短期ビザが免除される。
対象国は57ヶ国から93ヶ国に拡大します。
③到着ビザ(VOA)の対象国の拡大
到着ビザ(VOA=Visa on Arrival)を取得できる国が19か国から31か国に拡大します。
滞在期間が15日を超えない観光目的での到着であれば、31の国と地域の国民は、イミグレーションチェックポイントで到着ビザを申請できる。
④リタイアメント査証申請要件の保険内容の変更
リタイアメント査証申請要件、提示する保険証券の内容
外来患者の治療費40,000バーツ以上、入院患者の入院費400,000バーツ以上が保証されるように変更。
DTVビザは延長した場合、「5年間の中でMAX360日まで滞在が可能」です。
それ以上の期間も継続してタイに滞在したい場合には、タイランドエリートなどを取得する必要がでてきます。
とはいえ、はじめてタイに移住するような人にとってはお試し移住もDTVビザによって可能になりえます。つまり、DTVビザは、使い方によっては非常にメリットのあるビザになりそうです。
参考:タイ入国に関する変更等について
在東京タイ王国大使館
電話番号:+81-3-5789-2433
タイ入国管理局
電話番号:1178又は02-572-8500
ノマドワーカーはタイに移住した方がよい?
リモートワークを目的に滞在するいわゆる「デジタルノマド」という人々が増えています。
今まで、ノマドワーカーがタイに長期滞在するにはビザの問題がありましたが、今回のビザ条件の変更により、日本人が気軽にタイで長期滞在できるようになります。
ちなみに、タイのノービザ入国での60日滞在許可は2024年6月末から7月初旬にかけて発効予定だそうです。
今後は、ノマドワーカーにの聖地「チェンマイ」などに移住し、リモートワークで仕事をする日本人が増えるかもしれません。
日本での生活から脱却したいといった人は、ぜひ参考にしてみてください。